増税や社会保険料の負担増にどう備えるか
お金の知識をきっちり身に付けておきたい――。先行き不透明なこの時代、そのように思っている人は少なくないでしょう。
住宅ローン、保険、年金、税金、投資、不動産、相続……と、人生で直面するであろう局面で、お金の知識がないがゆえに損をしたり、騙されたり、そして不安になったりすることがない程度の知識を身に付けておきたいというのが、多くの人の思うところではないでしょうか。
そしてできれば、無駄な時間や労力を費やさずに、「効率よく」身に付けたい、というのが本音でしょう。
そんなことを思いながらも、ほとんどの人は、日々の忙しさの中で、とくに何も行動に移していないのが現実です。しかし、昨今の物価高や金利上昇、迫りくる増税や社会保険料増への不安に、これは本気で何とかしなければ、と感じている人は確実に増えているはずです。
では、効率よく、お金の知識を身に付けるには、どうすればよいのでしょうか?
受け身の情報収集では役立つ知識は身に付かない
今の時代、少し意識すれば、お金の「情報」は簡単に得ることができます。
「値上がりする銘柄はこれだ!」「最速で1000万円貯める方法とは?」「サクッと分かる保険の入り方」など、分かりやすく、そして面白く加工されたお金の情報が、テレビ・雑誌・ネットなどには溢れていますよね。
我々は、そんなお金の情報に囲まれて生きていると言ってもよいでしょう。しかし、それらの情報だけで、体系的に、お金の知識をきちんと身に付けることは難しいでしょう。
なぜなら、それら簡単に得られるお金の情報、すなわち世の中に溢れるお金の情報(向こうから勝手にやってくる情報)は、断片的かつ表面的なものも少なくないからです。
その瞬間はなんとなく分かった気になっても、本当の理解にはつながっていないことがほとんどです。また、それらの情報の中には恣意的なもの(特定の商品を勧めるために脚色されたもの)もあり、それらを真に受けるのは危険なことでもあります。
さらに言えば、お金の知識の習得に終わりはなく、(最初は、お金の知識習得にヤル気に満ち溢れていても)世の中に溢れる情報のうち、いったい、何をどこまで学習すればよいのか分からず、途方に暮れてしまうことでしょう。
そこで、ぜひともお勧めしたいのが、資格の学習です。中でも、最も初心者向けの「お金の資格」である「FP技能検定3級」の学習をお勧めします。