大河ファンとして残念だった7つの場面

よい部分も多かっただけに、それとの対比で、「ここはこうしないでほしかった」と思うことも少なからずあった。そこで、「光る君へ」を歴史ドラマとして評価した場合に、残念に思われた場面を7つ挙げたい。私自身、大河ドラマファンのひとりとして、制作サイドにも視聴者にも考えてもらいたいからである。

第7位は、終盤の第46回「刀伊の入寇」や第47回「哀しくとも」で見られた偶然の連鎖を挙げる。紫式部は没年に諸説あり、寛仁3年(1019)に異賊が北九州沿岸を襲撃した時点では(刀伊の入寇)、生きていたのかもわからない。

したがって脚本家の腕の見せどころだが、まひろが旅に出て大宰府に着くと、越前で出会った中国育ちの医師、周明(松下洸平)と再会し、まひろの娘の賢子(南沙良)と恋仲だった双寿丸(伊藤健太)までいる。そのうえ、まひろが周明とともに松浦(長崎県松浦市)に向かうと、その途上で刀伊に襲われ、絶妙のタイミングで双寿丸らが助けに現れるが、周明は刀伊の矢に打たれて息絶える――。