「成功した効果的な経験に共通していたものは何だろう。失敗した経験についてはどうか。共通の特徴を突き止めることは、自分にとって最も効果がある学習環境を見つける助けになる」

他の人々から支援を得ることで、学習が大幅に促進されることがある。自分が獲得しようとしているスキルに熟達している信頼できる人を見つけよう。その際、自分を評価しなければならない立場にいる直属の上司以外の人を探そう。「この会社で、上司を除いて誰が私の変化に気づいて率直なフィードバックをくれるだろうか」と考えてみようと、ワイントローブは語る。それから、その人物に連絡をとって、たとえば次のように頼んでみよう。「あなたは私があまり得意ではない○○がとてもお上手ですが、私はそれを本気で勉強しようとしています。あなたと少し一緒に過ごさせていただいて、あなたから学んだり、フィードバックをもらったりできるととても嬉しいのですが」。

社内でメンターを見つけられない場合は、同じ業界にいる人や自分のネットワークから見つけよう。

「つまるところ、一番いい先生につくということだ。社内に質の高いメンタリングを与えてくれる能力と意志のある人物がいれば、それはすばらしい。いない場合は、社外から支援を得よう」と、ハルヴァーソンは言う。

小さく始め、人に教えることで効率をアップする

自分を向上させるのは途方もない作業のように感じられることがある。「あらゆることを身につけることはできない。そうしようとしたら、結局何も身につかない」と、ワイントローブは指摘する。

1つか2つのスキルを選んで、それを取り組みやすい目標に分解しよう。たとえば、もっと自己主張できるようになろうとしている場合には、会議が始まって5分以内に発言することを目標にして、会議でもっと頻繁に発言することに重点的に取り組んでもよいだろう。