2つ目は、自分はその学習にどれだけの時間とエネルギーを投入できるかだ。「新しいスキルを習得するのは、薬局に行って処方箋に書かれている薬を受け取るのとはわけが違う」と、ワイントローブは主張する。自分を向上させるためには懸命な努力が必要なのだ。
ハルヴァーソンも同じことを言う。「何かをやるのに大変な努力が必要だとすれば、それはその何かの能力がないということだと、多くの人が暗黙のうちに思っている。これはばかげた考えだ」。新しいスキルを習得するためには、並外れた努力が必要であることを認識しよう。目標が達成可能で、なおかつ懸命に努力する覚悟があるという条件が満たされていないかぎり、あまり大きな進歩はないだろう。
キャリアにとって投資とリターンが見合っているか
そのスキルが自分のキャリアか自分の会社にとって、もしくはその両方にとって意味のあるものかどうか確認することも必要だと、ワイントローブは言う。たとえば、あなたが大勢の聴衆の前で話すスキルを習得したいと思ったとしても、あなたの上司はそれに価値を見出さないかもしれない。自分の現在の職務に絶対に必要なスキルでないかぎり、上司から訓練の費用や支援を得ることはできないだろう。新しいスキルを習得することはいわば投資であり、そのリターンは何なのかを事前に知っておく必要がある。
最も効果的な学習スタイルとは
本を読んだり図を見たりすると最も効果的に学べるという人もいれば、実演を見たり説明を聞いたりするのが一番よい方法だという人もいる。また、実際にやってみなければ学び取れない人もいる。過去を振り返ることで自分の理想的な学習スタイルを見つけることができると、ハルヴァーソンは主張する。
「過去の学習経験を振り返って、成功した経験と失敗した経験のリストをつくろう」と、彼女はアドバイスする。