出張の数日前から時計を現地時間に

ここでは、海外出張する場合、出発前・出張中にどのような工夫をすべきかご紹介しますね。

まず、海外出張に行く数日前から、時計を出張先の現地時間に合わせましょう。

たとえばアメリカに行くなら、腕時計だけは日本時間にしてスマホの時間はアメリカ時間にする。または、逆に腕時計だけアメリカ時間にします。

そうやって、「今、出張先は何時か」を数日前から体にしみ込ませていくのです。「今はランチしていても、あちらは夜なんだ」とか「あちらは深夜の寝静まった時間なんだ」と想像してみる、その感覚が大切です。

屋外で腕時計を確認するビジネスマン
写真=iStock.com/xijian
※写真はイメージです

時差ボケ対策には、脳もだまさないといけない部分があるので、まず意識の面において、数日前から慣らしていきます。

ここでも体内時計がポイントです。「光で動く体内時計」「食事をとると動く体内時計」「運動すると動く体内時計」があるとお話ししましたが、この3点を意識します。

ブルーライトカットメガネも、現地時間に合わせて着脱します。

ある経営者の方が、夜の飛行機でちょうど現地時間の夕方に当たる時間に出発することになりました。

出発日、空港に行く前は、夜であってもブルーライトカットメガネを使わず、搭乗後、現地時間の夕方6時頃になった時点でメガネをかけてもらうようにしたのです。

このように機内では、寝る時間も現地時間に合わせます。現地が夜なら寝るのがベストです。

どうしても眠れないときは、ブルーライトカットメガネをかけて、できるだけ静かに過ごすようにします。

映画は目からも耳からも情報が入って脳が起きてしまうので、機内では、音楽や、ポッドキャストのラジオだけ聴くのがいいでしょう。

現地時間の真夜中の機内食は食べずに寝ていたほうがいい

機内食は、基本的には現地時間で考えて、食事をする時間なら食べます。

「日本時間では朝食だけど現地では夕食の時間」という場合もありますが、食事という意味では同じなので、食べても大丈夫です。

もし機内食が出た時間が現地時間の真夜中なら、食べずに寝ていたほうがいいです。

肉と魚なら、魚を選びましょう。

魚には体内時計を整える作用があることがわかっています。ツナならベストですが、どの魚にもDHAやEPAは含まれていることが多いので、ここでは魚の種類にそれほどこだわる必要はありません。