質の高い睡眠を維持する方法は何か。スリープトレーナーのヒラノマリさんは「日を浴びない状態が続くとき、それが不眠を招く原因になることがある。私が不眠の相談に乗っていたある女性ボート選手は、朝練に行くときにサングラスをとるようにアドバイスすると、たちまちぐっすり眠れるようになった」という――。

※本稿は、ヒラノマリ『人生を変える睡眠術』(大和出版)の一部を再編集したものです。

日傘をさした女性の後ろ姿
写真=iStock.com/koumaru
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国内出張の新幹線や機内での睡眠は30分にとどめる

国内に頻繁に出張される方もいるでしょう。

朝の出発なら、暗い早朝の時間は別として、タクシーに乗らずに、ちゃんと歩いて朝日を浴びながら目的地に向かうことが大切です。

日を浴びることができないと、睡眠も乱れるので気をつけましょう。

国内でも、冬場だと東京と大阪で日の出が30分くらい異なることがありますし、行く地域によって日の出の時間が異なります。

どんな場所でも、普段と比べて日を浴びるタイミングをできるだけずらさないことが必要になってきます。

早朝や夜遅い時間の移動だと、新幹線や機内でずっと寝ている方もいると思いますが、夜の睡眠のことを考えると、寝る時間は30分までにとどめたいものです。

昼寝の門限が午後3時までだということと同じです。

夜の最終便で帰ってくる場合も、眠くても頑張って起きていてください。

移動中にダラダラ寝ないようにするのが国内出張のポイントです。

盲点は、駅や空港の中では、直接日を浴びるのは難しいため、移動時間が長ければ長いほど日を浴びない状態が続くということです。