確定情報に絞って話すための3ステップ
ただ、なかなかこのようにうまく説明できないと思われるかもしれません。そういう人は、次の3ステップを意識して、情報を整理すると良いでしょう。
①情報を確定情報と未確定情報に明確に区別して、確定情報を重要度順にする
クリアになっているもので優先的に伝えるものは何かを考えます。モヤモヤしているものは後回しにするか、必要な場合のみ補足すればいいでしょう。
②話の順番を考え、最も重要で明らかな情報から始める
確定情報を見極めたら、その情報を論理的な順序(たとえば目的→現状→計画など)で並べます。ここでは、各ポイントを明確に区切って説明することが重要です。小さなことだと思いがちですが、聞き取りやすさや理解しやすさに大きな違いが出ます。
③モヤモヤに対する不安や違和感を認識しつつ、それを切り離す習慣をつける
クリアな確定情報だけでも、着実に前進することができますし、価値ある説明ができます。また、次につながる相手の協力を得ることができると捉えておくことです。
説明上手な人は、確定情報に絞って整理して話す
説明上手を目指すなら常に感情コントロールする
上手に説明できる人は事実をぶつける、
できない人は思いをぶつける。
×「このプロジェクトの遅れは本当に許せません! みんなのやる気が足りないんです。会議で決めたことがまるでなかったかのようになっている。もっと真剣にやるべきです。」
できない人は思いをぶつける。
×「このプロジェクトの遅れは本当に許せません! みんなのやる気が足りないんです。会議で決めたことがまるでなかったかのようになっている。もっと真剣にやるべきです。」
自分の意見を伝えるとき、感情的な物言いをしてしまうと、確実に失敗します。中には、こんなことを言われて、ムッとする人も出てくるでしょう。改善につなげようとする話もむしろ協力が得られなくなってしまいます。
説明上手を目指すのなら、常に感情のコントロールができるようにしておくことです。
たとえば、説明上手は先ほどの例では、こんなふうに感情の代わりに事実をぶつけて説明します。
○「現在、プロジェクトは当初の予定より2週間遅れています。主な要因は、外部サプライヤーの部品納入の遅延です。来月末の納期に間に合わせるための施策について、各人の意見を聞かせてください。」