世界のビジネスにおいてはネイティブの方が少数派
また言葉の持つ複数の意味を理解できるようになれば、多くの難しい単語をたくさん覚える必要はなくなります。英語学習の効率を上げるためにも、できるだけ簡単な単語を使いこなしていきましょう。
非ネイティブのエリートと渡り合うには、中学生レベルの、それも限られた数の単語と組み合わせを学んでおけば、大丈夫!と、非ネイティブエリートと実際に毎日やりとりしている私の立場から、最初に明言しておきたいと思います。
なぜ簡単な英単語を使うことが、グローバルではスタンダードなのか? 答えは単純。伝わりやすいから。世界のビジネスのステージでは、ネイティブの方が少数派です。私の実感だと、第一線のエリートは8割が非ネイティブだと思います。
英語圏以外出身の非ネイティブは、ネイティブに比べて、生まれてから身につける語彙は、どうしても少なくなります。もちろん難しい単語をたくさん覚えることは後天的にもできますが、咄嗟の会話のやりとりのなかで、ネイティブクラスの難しい単語が出てくると一瞬、「意味は何だっけ?」と、詰まる場合があります。
信頼関係構築のために、あえて「簡単な単語」を使う
友だちとの遊びやパーティーなどではそれでもいいのでしょうけれど、ビジネスのようなハードな場面では、意味が伝わるのに一瞬でも詰まったりすると、困ることがあります。
ビジネスは、スムーズな意思疎通が第一。語彙の豊富さや熟語能力をひけらかしても何のプラスにもなりません。それどころか、言いたいことが伝わらないとなると、信頼関係にも影響します。
そう。大切なのは信頼関係。非ネイティブのエリートたちは、パートナーとの信頼関係の構築のために、英語学習の初めの頃に覚えたような単語を、あえて使っているのです。
わかりやすくてスムーズに伝わる言葉で商談してくれる相手と、ネイティブ並みの難しい単語を多用してくる相手と、どちらが「仕事相手として信用できる」と思えるのか? 問うまでもありませんよね。