相手へのリスペクトも示せる
海外の有能なビジネスパーソンは、相手から時間をもらっているという意識が、特に強いと感じます。それは自分自身に対しても同じ。時間という貴重な資源を、少しでも無駄遣いさせないことが、ビジネスの質を高めるという意識を持っています。
ネイティブじゃないとスッと入ってこないような難しい単語は、知っていても、なるべく使いません。英語を後から勉強した身に馴染んでいる、子ども並みの平易な単語で意思共有をはかることが、信頼されるために大切なテクニックのひとつなのです。
簡単な単語を話すのは「あなたをパートナーとしてリスペクトしています」という、相手への配慮でもあります。配慮を乗せた会話は言うまでもなく、相手の心を開かせるのに効果的ですよね。配慮をきちんと行き届かせた言葉づかいで、相手との信頼関係を築くことを、非ネイティブのエリートたちは無意識にやっています。
簡単な単語を会話に使うのは「知性の条件」
日本語の会話でも、たまに難しい言葉を多用する大人がいますが、信頼の条件にはなりません。逆に、ちょっと近寄りがたい感じがします。それより簡単な言葉で、スムーズに言いたいことを伝えてくれる人の方が信用しやすいのは、間違いないでしょう。
他に代用できる表現がどうしてもないなら仕方ありませんが、難しい単語を使うのは、なるべく避けること。信頼し合う関係づくりの第一歩として、非ネイティブのエリート同士の会話では、ごく当たり前になっています。
簡単な単語を会話に使うのは、海外では知性の条件とされているようにも感じます。たくさんの語彙を使いこなすより、学生レベルの言葉を巧みに、手際よく使い分ける方が「頭のいい」「できる」イメージを持たれやすいです。
背伸びしないで、相手に接する。それでOK。知的な印象と信頼感を相手に持ってもらうのは、ぜんぜん難しいことではありません。