携帯3社はソフトバンクの1人勝ち状態。12年8月11日に同社の契約が3000万件に到達。スマートフォン「iPhone」をてこに、NTTドコモのシェアを奪う形で第2位のKDDI(au)を猛追している。

ソフトバンクはボーダフォンから携帯電話事業を買収し06年4月に参入。参入時点の1534万件からほぼ倍増した計算となり、給与水準もソフトバンク1058万円。KDDI898万円、NTTドコモ813万円と続く。今後についてはソフトバンクが900メガヘルツ帯のプラチナバンド関連投資(1.5兆円)がかさむとあって予断を許さない状況になってきそうだ。

MNP(モバイルナンバーポータビリティ)で契約者の流動化が進展している中、他社からの乗り換えを促す3社の陣取り合戦が、ますます熾烈さを増すことになりそうだ。

高給のテレビ各社は、映画製作や不動産ビジネスなど“副業”がけん引する形で業績が回復基調。給与は下げ止まったとみられるが、収益源である広告収入については苦戦が続いている。視聴者のテレビ離れが進む中、魅力あるコンテンツ作りという原点回帰こそ引き続き求められているのは間違いない。

※すべて雑誌掲載当時

(ライヴ・アート=図版作成)
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