声と顔が大きいのに威厳が全くない
ここからは、ほぼメガネという偏った趣味全開でお届けします。既に出演作多数だが、メガネを活かしても外してもいい、いろいろな顔を見せて、幅を広げてほしいと思っている上位5人を。
5位 ステルス犯罪者からの脱却を 鈴木拓(ドランクドラゴン)
テロリストに真っ先に射殺されたり、養育費を払わないでバックレたり、一小市民としてこっそり出演している鈴木。カメオ出演ではなく、気づかれにくいステルス出演で、初回か最終回御用達の傾向も。
また、指名手配犯や性犯罪者、執拗なクレーマーに不審な変質者などの陰の役を託されがちだ。役者で言えば、森下能幸や水澤紳吾が担う「貧相で不穏な男」枠かな。
意表を突いて勇ましく強い役を演じれば、面白いハレーションが起こる気もする。思い切ったキャスティングを待つ。
4位 声量の割に小心者という特性 おいでやす小田
名作朝ドラ「カムカムエヴリバディ」で余計な一言を言ったり、適宜ツッコんだりする近所のおっちゃん役でがっつり爪痕を残した小田。小田が残す余韻がとにかくおかしかった。声と顔が大きいのは時代劇俳優っぽいが、威厳がまったくないところが評価できる。
ご近所シリーズは「石子と羽男」(TBS)でも続いた。ヒロイン(有村架純)に恋心を抱く近所の蕎麦屋の息子で、完全なる負け戦で無理ゲーと全人類がわかっている役どころ。
もうちょっと年をとれば、平幹二朗に近づける気もするので、メガネを外した渋めの役も見てみたい気がする(たぶん私だけ)。あるいは大河「光る君へ」で好演した、声のか細い矢部太郎との組み合わせで、化学反応が起こるような気もする(たぶん私だけ)。
好物のドラマにこの芸人アリ
3位 人畜無害のおじさんに大きな使命を背負わせたい 飯尾和樹(ずん)
「アンナチュラル」「MIU404」「私の家政婦ナギサさん」(TBS)、「獣になれない私たち」(日テレ)などの人気作に出演し、笑いや癒しや驚きをくれた。困らせてガチで冷や汗をかかせたほうが実力を発揮しそうなので、使命感や焦燥感を背負わされる巻き込まれ型サスペンスなどで観たい。
ちなみに相方のやすには、高橋克実の弟役を推奨しておこう。
2位 無味無臭の優秀な人材をよりキナ臭い世界へ 飛永翼(ラバーガール)
好物のドラマに飛永の姿アリ。「来世ではちゃんとします」(テレ東)ではCG制作会社のリーダーで、漫画家稼業もこなすデキる男役(ただしソープ嬢に貢ぐ)、映画とドラマで展開する「ベイビーわるきゅーれ」シリーズでは殺し屋協会のマネージャー役。
地味だが仕事はできるイメージを活かして、裏金議員の秘書や闇稼業の頭脳担当に就いたらいいんじゃないか(最後は罪を被せられるヤツ)。
ちなみに、相方・大水洋介は地球上も地球外もどんな場面でも盤石の溶け込みようなので、このペースを維持してほしい。