中井貴一の弟役なんてどうでしょう

1位 盤石の知性派・安定のヒールを大人の恋愛市場へ じろう(シソンヌ)

猫と会話できるとか、思い込みの激しいちょっと厄介な人を演じると秀逸。絵に描いたような律儀で真面目な顔立ちは、善悪両刀使いで有効活用されている。

「新井(浩文)君が脚本を読んだ上で出演を決めてくれたと聞いて、とてもうれしかった」と語る「シソンヌ」のじろう
写真=共同通信社
「新井(浩文)君が脚本を読んだ上で出演を決めてくれたと聞いて、とてもうれしかった」と語る「シソンヌ」のじろう

NHKの正月時代劇「いちげき」で魅せた悪代官っぷりも評価したいし、「心霊内科医・稲生知性」(フジ)では実にクールな主演もはたした。大人の恋愛ドラマのメインキャストとして出てきたら面白いだろうな。中井貴一の弟役もぜひ勧めたい。

ちなみに相方の長谷川忍は主にNHKの作品で無神経キャラが続いているが、「凪のお暇」(TBS)で演じた兄のような天衣無縫な人間も立体的に演じられるはず。

ということで、偏向的かつ、ごく一部しか挙げられなかったが、芸人としての芸風とは異なる印象の役を演じた人のほうが高評価につながったような気もする。メガネじゃない芸人の活躍も、待ってます。

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