「氷」という漢字は間違っていた

誤字以外でよく耳にするのが「俗字」である。実例を調べてみると、私の名字「髙橋」の「髙」も俗字だった。戸籍に「髙」と記されていたので、仕事上も由緒正しく、正式名として「髙」を使っているのだが、同書によると「俗字」とは「本字の字形が長期の使用の間に省略され、また、崩れた形で流布し定着してしまっているもの」。正式のつもりが、世俗にもまれて「髙」だったのである。同様に「氷」も俗字らしい。本当は「にすい」に水と書いて「冰」と表記すべきなのに、崩れて「氷」になったそうだ。

「氷」は間違っていたのか。