睡眠時間を削ると、どこかで必ず無理が生じる

ところがある時期から判断ミスをしたり、社員とのコミュニケーションがうまくいかなくなったりと不都合なことが起こってきたので、「これは睡眠不足が原因かも」と疑い、睡眠時間を5時間から7時間に増やしたのだとか。すると頭がすっきりして、物事がスムーズに回るようになってきたということです。

私自身も起業したころは無我夢中で睡眠時間を削ってまで、やりたいことをやっていました。困難なことを成し遂げるためには、ある時期、そういうことも必要だと今でも思っています。

生真面目で勤勉な日本人には、このタイプが多そうなのは容易に想像できます。でも長期的に続けるべきではないでしょう。どこかで必ず無理が生じますから。

「隠れ睡眠時無呼吸症候群」を疑ってみる

【7】太っていなくても睡眠時無呼吸症候群になりやすい

「睡眠時無呼吸」というのは、寝ている間に呼吸が止まることを指します。すると空気が吸い込めず、体内に酸素を取り込むことができません。

無呼吸になると苦しくなるため、体が覚醒して再び呼吸を始めようとします。体が覚醒するということは、眠りが妨げられるということとイコールで結ばれます。

角谷リョウ『超熟睡トレーニング』(Gakken)
角谷リョウ『超熟睡トレーニング』(Gakken)

現在の日本には、500万人以上の睡眠時無呼吸症候群の人が存在するそうです。日本の全人口の4%を占めます。そのうち自覚して対処しているのは、1割に留まるとも言われます。

一般的に睡眠時無呼吸症候群は、太るとなってしまうイメージがあります。しかし実は、日本人をはじめアジア人はあごが小さく引っ込んでいる人が多いので、太っていなくても睡眠時無呼吸症候群になってしまう人が多いのです。

睡眠時無呼吸症候群はいびきと深く関わっているので、「いびきがうるさい」と言われる人は要注意。早めに自覚して、対処するようにしましょう。

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