ハローワークでは、60歳以上の求人も多く取り扱っていますが、満足できる結果に至らない人が多いのが現状です。そこで、ハローワークのシニア向け支援を活用することが重要です。
● 生涯現役支援窓口の利用
ハローワークには「生涯現役支援窓口」があり、ここではシニア世代向けの情報提供や支援を行なっています。この窓口では、シニア世代を積極的に採用する企業の情報を提供しており、通常の窓口よりも高い就職率を誇ります。
また、履歴書や職務経歴書の書き方、面接の受け方など、シニア向けの具体的なアドバイスも行なっています。この窓口は、全国に300カ所のハローワークに設置されています。ハローワークのウェブサイトで簡単に検索できます。
● キャリアコンサルタントの活用
ハローワークでは、キャリアコンサルタントと無料で相談できるサービスも提供しています。キャリアコンサルタントは、経験やスキルを整理し、適切な職業選択をサポートしてくれる専門家です。
自己理解を深め、自分の強みを明確にすることで、効果的な就職活動が可能になります。また、能力開発や教育訓練の情報提供、求人検索の支援も行なっています。キャリアコンサルティングは、最寄りのハローワークで、無料で申し込むことができます。
●自治体の就業支援との連携
多くの自治体では、ハローワークと連携してシニア向けの就業支援を行なっています。例えば、東京都は「東京しごとセンター」を設置し、55歳以上のシニア向けコーナーがあり、職業相談やセミナーを提供しています。
ここでは、新たな職種への挑戦を支援する就職支援講習が行なわれており、講習最終日には合同面接会が開催され、就職のチャンスを広げることができます。
成功の鍵は「情報」を持つこと
また「東京キャリア・トライアル65」では、65歳以上のシニアを企業に派遣し、1週間から最大2カ月間の有給トライアル就業を提供しています。
主に事務職、営業職、IT・技術職などの職種で、経験豊富なキャリアアドバイザーが面談で経験やスキルや希望を確認して、企業とのマッチングを行ないます。就業中も専任担当者がサポートをしてくれます。
ハローワークや自治体の支援を上手に活用することで、自身の経験やスキルを生かせる職場で働く機会が増えます。成功の鍵は情報を持つことです。ぜひ、これらの支援を積極的に活用し、新たな働き方を見つけてください。