相手を惹きつける話をする人は何が違うか。コミュニケーション心理トレーナーの松橋良紀さんは「話を聞いていて、『あ、おもしろそうだな』『詳しく知りたいな』と思うのはキャッチコピーの秀逸さ、話のフックにある。反対に話がつまらない人は『人と人をつなぐ』『夢を叶える』といった『凡庸フレーズ』を多用する。これらを絶対に使わないと決めるといい」という――。
※本稿は、松橋良紀『うまく「雑談できる人」と「できない人」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
伝えるべき主張を3つに絞ると、スッキリと伝わりやすい話になる
うまく雑談できる人はポイントだけを話し、
できない人はだらだら前置き症候群になる。
できない人はだらだら前置き症候群になる。
「○○はどうだった?」
こんな質問をすると、ひとつひとつの出来事を順を追って、ていねいに報告をしてくれる人がいます。
実は会社員時代の私もそうでした。
「話が長い」と何度注意されても、報告が長くなってしまいます。
できるだけ要約して話しているつもりなのに、なぜか前置きが長くなってしまう。
本題に行き着くまで時間がかかる。
ようやく本題に入ったと思ったら、周辺情報を細かく説明したりする。
「あれ、どっちだったかな?」などと迷走しはじめる。
すると、目の前の人がいらつきはじめる。
するとますます、「ていねいに話さないと!」と焦った気持ちに拍車がかかります。
そんな悩みをもつ人のために、ポイントを押さえた話し方をするためのコツをいくつか紹介しましょう。
まずは、話をする上での着地点を明確にすることです。どんな反応を取りたいのか、目的を明確にします。
そして、伝えるべき主張を3つに絞ります。
ポイントを3つに絞ったら、それぞれの根拠を用意します。
突然質問されたときも、この順番に沿って話してみてください。そうすると、スッキリと伝わりやすい話ができるようになるでしょう。