キャッチコピーが秀逸だと話を聞きたくなる
できない人は凡庸フレーズを使う。
話をしていて、惹きつける話をする人と、つまらない話をする人の違いは何だと思いますか?
私はキャッチコピー力の違いだと思います。
話を聞いていて、「あ、おもしろそうだな」「詳しく知りたいな」と思うのは、キャッチコピーが秀逸だからこそです。私が30冊を超える書籍を出版し続けられているのも、私のキャッチコピー力のおかげだと思っています。
例えばこのページのタイトルは、「うまく雑談できる人はキャッチコピーを意識し、できない人は凡庸フレーズを使う」となっています。
もし、「うまく雑談できる人は相手の興味を惹きつけることを意識し、できない人は興味を惹きつけない」だとしたらどうでしょう?
「まあ、そりゃそうでしょ」で終わってしまいます。
では、どうしたらよくなるかといえば、まずは凡庸フレーズを知ることです。
・人間誰しも、未来を切り開く、可能性の扉を開く、人と人をつなぐ、夢を叶える、自分を活かす
・自分を大切に、風のような爽快感、山のような安定感、海のような大きさ、世界の平和のために
・ものの見方を変えると人生が変わる、感謝が大事、健康が一番、可能性は無限、人を笑顔にしよう
・あきめなければ夢は叶う、何事も経験、前向きに考えよう、地道に、コツコツと、凡事徹底、愚直に
・幸せ、ハッピー、元気、成功、貢献
これらのフレーズや単語は封印して、一生使わないと決めていただきたいくらいです。
といっても、私がSNSで友人の投稿やコメントに反応するときには、「感謝です」「祈ってます」「楽しみにしています」と、凡庸フレーズで社交性を発揮しているのは見逃してください(笑)。
聞いていて「え?」と思わせるようにフックを作る
話していておもしろい人たちは何が違うのでしょうか?
ポイントは「え? 何それ?」という引っ掛かりをつくることです。
フックといいますが、素通りできないフレーズや言葉を使ってフックを作るように意識します。いくつか紹介しましょう。
①新しそうに見せる
新しそうに見えるような表現をします。最新、新製品、新型、新方式などの単語と組み合わるといいです。たとえば、「今までにはなかった」と言われたら、私はすぐに飛びついてしまいます。
②常識の逆をつく
一般的に言われていることの逆のことを言いましょう。すると意外性とインパクトを与えることができます。
「一期一会は大事にするな」「英語は絶対勉強するな!」「沈黙営業術」など、一般常識の逆をついたフレーズは、その理由を知りたいという感情を動かします。
常に、「このフレーズは凡庸でないだろうか」と考えて、話したり書いたりしていくと、あなたの人生は大きく変わります。