メルマガ形式の「情報提供」なら相手の邪魔にならない

「どちら様でしたっけ?」と言われないように

接触が数年間ない相手のことを、あなたは覚えていられますか。

平野友朗『ずるいメール術』(PHP研究所)
平野友朗『ずるいメール術』(PHP研究所)

仮に覚えていられたとしても、何か困ったことがあったときに、2、3年接触がなかった相手の名刺を引っ張り出して、わざわざ連絡をしようとは思わないでしょう。

また、久々に連絡しても相手が覚えてくれていなかったら、ガッカリしますよね。

「なんで今さら連絡してきたんですか?」なんて言われたら、さらに悲しい思いをします。

そんな思いをしないためにも、ずるい人は、ずっと連絡をし続けることで、相手とのつながりを保っているのです。

◎こんな内容を定期的に送ってみよう!
・業界の動向、トピックス
・お客さまに役立ちそうなノウハウ
・普段の仕事で使えそうなチェックリストや点検項目
・最近勉強していること、学んでいること
・会社の情報、ちょっとしたセールス案内
・それ以外に感じたこと、考えたこと
定期接触に向いていること

関係を途切れさせないための連絡は、月に1回くらいがちょうどいいでしょう。売り込みにならない程度の情報提供なら、相手の邪魔にはなりません。

年賀状や年賀メールのように年に1回だと、さすがに忘れられてしまう可能性があります。

月1回くらいの頻度で送るメールは、メルマガに近いイメージかもしれません。

ただ、メルマガというと、ちょっと重たく感じるかもしれないので、ここでは名刺交換した相手への定期連絡くらいだと思ってください。

これを続けていると「可能性はゼロだ!」と半分諦めていた相手と、数年後に仕事ができるようになることもあるので面白いですよ。

POINT
1.つながるべき人には、継続してコンタクトをとる
2.返事がなくても全く気にしない
3.相手が連絡しやすい環境を作ってあげる
【関連記事】
【第1回】たった一言添えるだけで相手の反応が変わる…仕事の速い人がよく使う「依頼メール」の万能フレーズ
「素敵な服ね」に「いえいえ…」は絶対ダメ…一流の人が実践する、褒められたときの"最強の切り返し"
「そのうち、ご飯でも行きましょう」と言うくらいなら何も言わないほうがマシ…デキる人が代わりに言う言葉
「そろそろ帰りましょう」より効果的…ひろゆき「酔うと面倒な上司を一発で帰宅させるキラーフレーズ」
なぜ孫正義社長は「すぐ電話をかけてくる」のか…仕事がデキる人がメールより電話を多用する本当の理由