全力で動いた末に掴んだ副社長のポジション

2023年秋、日本企業の米国現地法人の副社長に転職して2年目の山里潤やまざとじゅんさん(仮名、56歳)は、オンライン会議システムを活用して行ったインタビューで、意気揚々としてこう話し始めた。

「たまたま、長年経験を積んだ業界の需要があったり、人付き合いが得意だから貴重な人脈を持っていたり……50代半ばでの『ラッキーチャンス』をものにできた要因は複数あると思いますが、やはり一番は見ての通り、この持ち前のバイタリティとチャレンジ精神じゃないでしょうか。あっ、はは……自分で大いに自慢するのも変ですが……全力で一生懸命に頑張って、やっと手にしたんだから、言っちゃっていいですよね。はっ、はっ、ははは……」