合成界面活性剤が肌のバリアを壊す
合成界面活性剤も、肌のバリア機能に大きなダメージを与えます。
合成界面活性剤を使うと、どんなことが起きるのか、順を追って見てみましょう。
・強力な界面活性作用により、肌表面にある皮脂膜が溶かされ、肌を守る常在菌とともに削ぎ落とされる。
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・角質細胞間脂質も溶かされ、水も脂も抜けた(地肌が乾燥しバリアが障害された)状態になる。
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・肌の外側ではバリア機能が失われたことにより、肌の水分がどんどん蒸発する。肌の内側ではアレルギー物質などの異物が侵入し、炎症やかゆみが引き起こされる。
どうでしょう。合成界面活性剤の入った化粧品を使うと、毎日このようなことがくり返されるのです。
炎症やかゆみが引き起こされたら、多くの人が皮膚科を受診するでしょう。そこではきっと抗ヒスタミン剤やステロイド外用剤が処方され、症状を抑え込もうとするはずです。
実は合成界面活性剤も一緒に浸み込ませている
しかし、ただ症状をなんとかしようとしているだけであり、そもそもの原因は見過ごされたままですから、薬をやめれば、また症状がぶりかえしてきます。
合成界面活性剤は乳液や液体ファンデーションでは水分と油分をよく混ぜ合わせるための「つなぎ役」として、また、化粧品の美容成分を肌に浸み込ませるための「浸透剤」として、さらに水分を吸着する作用が強いことから、「保湿する成分」そのものとしても多くの化粧品に用いられているのです。
化粧水で肌に潤いを与えたり、美容液で美容成分を肌に浸み込ませたりしているつもりが、実は合成界面活性剤も一緒に肌へ浸み込ませているのです。
化粧品を使い続ける限り、合成界面活性剤とは縁が切れないことになるのです。