魅力的な日本の島への投資で儲けるには、何から始めればいいか。投資家の永野彰一さんは「僕が実体験を通して学んだ島や物件を選ぶときの基準がある。例えば『築浅か、築古か?』という築年数や、『2DKか、2LDKか?』という間取りの問題はダイレクトに賃貸ニーズに影響するが、島投資の場合は、それを優先してしまうと、判断を誤ることになる。それよりも優先項目は『駐車場か駐車スペースを備えているか』である」という――。

※本稿は、永野彰一『一生お金に困らない島投資の始め方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。

瀬戸内海の島
写真=iStock.com/SAND555
※写真はイメージです

「どんな基準で島や物件を選ぶか」の最終結論

日本には、1万4125の島があり、その中から投資に値する島の家や山を探すのは至難の業と感じるかもしれませんが、自分が求める条件を明確にして絞り込んでいけば、意外とスムーズに候補となる物件を割り出すことができます。

一番の問題は、候補として浮上した島や物件を、どんな基準で選別し、どのように交渉して、それを入手するか……という点にあります。

まず、最初の「どんな基準で島や物件を選ぶか?」で大事なのは、自分の思い込みや先入観で判断するのではなく、需要やニーズの視点に立って、客観的に物事を考える姿勢を持つことです。

僕が実体験を通して学んだポイントは、次の4つとなります。

【ポイント①】「台風が怖い」という理由で南の島を敬遠する必要はない

奄美大島や沖縄など、南にある島々は台風シーズンになると、頻繁に暴風雨に見舞われることになります。

台風などの自然災害を恐れて、候補対象から南の島を除外する……という考え方も選択肢の一つですが、僕はまったく逆の見方をしています。

台風が来たり、気象の変動が大きいということは、それだけ気候がいいことの裏返しであったり、旨い魚が獲れるという証拠でもあります。

「何度も台風が来るようなエリアだからこそ、この島にはたくさんの魅力があるに違いない」と肯定的に受け止めているのです。

同じ自然災害でも、地震の場合は打つ手はありませんが、台風であれば、現代の技術で対策ができるため、台風の数が多いわりには、それほどの被害が出ていないのが現実です。

台風が怖いという理由だけで南の島を敬遠することは、その島の本当の魅力に目を向けていない考え方だと思います。