医療全体がどんどん冷たくなっている

精神科に限らず、今の医学部の教授たちは薬物療法中心で、心の医療なんかいらないと思っている人たちばかりです。こういう人たちに教育を受けるので、精神科医だけでなく、すべての医学部卒業生も心の医療や患者さんの話を聞くことを軽視しがちです。

薬の話と論文の書き方ばかり聞かされて医者になった人たちは、精神療法を自学自習で身につけるしかありません。

ところが、「精神療法なんて意味がない」と考える精神科医も多いのです。精神療法を身につけたところで、大学の医局では腕を発揮する場面がほとんどないばかりか、教授への道が閉ざされてしまうからです。