結婚することは幸福度を大きく高める
所得の高さといった「男らしさ」を一定程度確保できている男性が、結婚している傾向が強いことは以前から指摘されているが、結婚している男女、結婚していない男女の幸福度を年齢別に集計してみると図表2のようになる。
特徴的なのは、結婚しているか、していないかで幸福度にはかなりの差があり、かつ、結婚している場合の男女差はかなり小さいのに比べて、結婚していない場合の男女差がかなり大きいことだ。
結婚するかしないかは、もちろん個々人が決めることだが、約90万人のビックデータを解析した結果は、結婚したほうが、幸福度が高まることを示している。
年齢別の変化を見ても、結婚している場合の50歳前後にかけての幸福度の低下は、結婚していない場合の低下よりも小さい。
結婚していることが幸福度を押し上げることは『日本の幸福度』でも「既婚者の幸福度が高いという事実は、多くの研究で指摘されている(p.27)」とあり、詳細は割愛するが、結婚することが幸福度を押し上げる効果は、年齢とは関係がない。
昨今は、結婚しなくても幸せになれる、という主張もあり、それを否定するつもりはない。もちろん、結婚すれば個人の自由度は狭まり、様々な苦労もあるだろうが、結婚することをもう少し前向きに捉えても良さそうだ。