薬をやめさせてくれない医師への声かけ
薬の副作用についてはほとんど話さない医者が多いのですが、疑問点は気後れせずに聞いておくべきです。ある程度聞き出しておけば、自覚症状が出てきたときにも冷静に対処できます。
うるさがるタイプの医者でも、こちらが録音したり、メモ帳に話を書き込む姿勢を見せると、多少は緊張して、かなりわかりやすく説明してくれることも多いはずです。
そして、ときには薬を捨てる勇気も必要です。
薬のなかには抗がん剤のように副作用が織り込み済みのものや、副作用が出ても飲み続けないと生命に関わる重要なものもあります。
たとえば心不全の薬、抗パーキンソン薬、重度のうつの場合の抗うつ剤などは、勝手にやめてしまうと病気が悪化することが多いでしょう。
一方で、降圧剤など体に良いとされている薬でも、飲まなかったからといっていきなり調子が悪くなることはありません。
「この薬を飲んでから調子が悪いんですけど」と訴えても、医者によっては、「それでも薬がちゃんと効いて血圧は正常になっているのだから」とやめさせてくれないことが多々あるわけですが、そこは年の功です。
「年金があまり多くないもので薬代も痛いんですよ」とか何とか、適当なことを言えばいいと思います。
「体調が悪い感」が続く限り、免疫機能は必ず下がる
仮に、処方された薬が血圧や血糖値を下げて、心血管障害、脳血管障害のリスクを減らすことになるかもしれません。
しかし、「体調が悪い感」が続く限りにおいては、免疫機能は必ず下がりますから、その分がんや感染症になりやすくなるくらいのことは少なくとも考えておいたほうがいいでしょう。
「いま飲んでいる薬はこういう副作用が出て調子が悪いので、同じような効果が期待できるものではっきりとしたエビデンスの出ている薬に変えてください」
と要求したっていいと思います。アメリカ国立衛生研究所のホームページには、一般的に使われている薬や治療法のエビデンスが載っていますから、医者であればそのデータを読み取るくらいは簡単なはずです。
もし、それで担当医の機嫌が悪くなるようなら、大事な命を任せるに足る医者ではない、と見切ってしまったほうがいいと思います。