知識や経験がない人でもデータ分析がこなせる

〈データ分析〉

ChatGPTなら、データ分析も簡単です。

「このデータの中から、顧客の購買動向など? について興味深い事実を7個発見してください」「1つ目の指摘を円グラフにしてください」

このように、データのアップロードと作業指示のみを人力で行えば、残りはChatGPTに任せればいいのです。

本来なら経験や知識が必要だったり、経験や知識を有している人でも面倒に感じてしまったりするようなデータ分析も、ChatGPTなら難なくこなすため、気軽に有益なヒントが得られます。

またChatGPTは人間ではないので、納得がいくアウトプットが得られるまで、何度もやり直しを指示できるのもメリットです。

〈資料作成〉

思考をビジュアライズして資料に落とし込むのも、意外と時間と手間がかかるもの。そんな作業もChatGPTならあっという間にクオリティの高いものを作ってくれます。

人間なら疲れてしまう「アイデア出し」が瞬時に完了

〈ブレーンストーミング〉

ChatGPTはブレーンストーミングの壁打ち相手としても非常に優秀です。

橋本大也『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』(かんき出版)
橋本大也『頭がいい人のChatGPT&Copilotの使い方』(かんき出版)

たとえば、「挨拶の重要性をアピールする20字以内のキャッチコピーを100個出してください」「札幌市の魅力を50個挙げてください」「札幌市の魅力をPRするマスコットキャラクターを10種類挙げて、それを絵にしてください」などにも応えてくれます。

人間であれば、どんなに得意な人であっても、キャッチコピーを100案出したり、対象物の魅力を50個挙げたりするのは辛いもの。一方、ChatGPTであれば、瞬時に多くの情報を調べて、大量のアイデアを出してくれます。

人間の場合、ここまでタフで優秀なアシスタントを見つけ出すのは至難の業でしょう。

私たちは、ChatGPTが挙げてくれた大量の案のうち、特にクオリティの高いものをピックアップしたり、それらをアレンジして完成度を高めたりするだけでよいのです。

〈要約やコメント、添削など〉

文章を読んでそれを要約したり、添削したり、適切なコメントをつけたりするのは、得意・不得意が分かれる作業です。とはいえ、特に管理職クラスになると、部下の作成した文章にコメントする機会は多くあります。

そんなときは、対象となる文章をChatGPTにコピー&ペーストして、自動で作業してもらいましょう。

あなたがすべきは「この文章のよい点を3つ、改善点を3つ見つけて、それぞれ150字以内で教えてください」「この文章を300字程度に要約してください」と指示することだけです。

以上のように、ChatGPTを使えば、時間がかかる作業や気の重い作業もあっという間に完了できます。

作業の部分はChatGPTに任せて、自分は本当に重要な業務や頭を使う仕事に時間を割く。

――これこそ、ChatGPT時代の「頭のいい人」の働き方なのです。