「笑顔を見せれば好印象だ」というバイアスは捨てるべき

そうなると笑顔の存在自体が滞りを生むストレスになります。笑顔を見せたつもりでも相手は「笑っていなかった」と判断するかもしれません。その逆も考えられます。

鈴木邦成『はかどる技術』(フォレスト出版)
鈴木邦成『はかどる技術』(フォレスト出版)

さらにコロナ禍で笑顔を見せられないとなると、何が笑顔なのかもわからなくなってきます。

もっといえば、今後、AIにより笑顔も画像解析され、「つくり笑い」「本心を隠す笑顔」などが分析されていくことにもなるでしょう。単に人当たりのよい笑顔で対人関係がよくなるという時代は終わりつつあるのです。

「笑顔を見せれば好印象だ」というバイアスは捨てるべきでしょう。また、人の表情を気にするあまり、「あまり笑顔でなかったから自分は嫌われているんだ」と、相手の表情を気にしすぎるのも、もうやめたほうがいいのです。

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