できる範囲で、できることをしてあげればOK

彼の営業ポリシーの1つに「顧客のためなら何でもする」といったものがあります。

お客様が屋根の修理に困っているのであれば、「知り合いの業者を紹介しましょうか?」と紹介するそうです。

まさに「え、いいの?」がお客様のモコモコに入った瞬間だと思いませんか。

難しいことでなくてもいいのです。

できる範囲で、できることをしてあげればOK。

もっとも簡単なのは、あなたの営業活動の範疇でもよいので、「え、いいの?」を考えることです。

私が求人広告の営業をしていた時は、管理職の方々に「新人の受け入れ方をレクチャーしましょうか?」と申し出たこともありましたし、「選考の進め方」を資料にまとめてお渡ししたこともありました。

こんな簡単なことながら、他社の営業はしていませんでしたので、「え、いいの?」を意外と簡単に思ってもらえていました。

「え、いいの?」と頼られる、ちょっとした親切を心がける

「なんだ、そんなことくらいなら誰でもできる……」

そう思いませんでしたか。

だから、あえて書きました。

スキルは不要。やることは簡単。やったもん勝ち。

ちょっとした親切をするだけ。

たった1回で絶大な効果が得られる、「超」効率的な手法といってもいいでしょう。

でも、ほとんどの営業はしていないのが現状です。

実際、私のお付き合いのある営業の方で、これができている人はごく一部です。

しかし、中にはこんな人もいます。

「伊庭さん、研修会社をされているのですよね。社長に伊庭さんを紹介してもいいですか? 私が伊庭さんの研修を受けてみたいので、アプローチしてみたいのです」、と。

まさに「え、いいの?」です。

このようにおっしゃっていただけるだけでも、大好きになってしまいます。

簡単なことでOK。

「よろしければ、**しましょうか?」「え、いいの?」

この会話を狙ってみてください。どんなことでもOKです。

たったそれだけで、関係性が変わります。

笑顔で対応するシニアのビジネスパーソン
写真=iStock.com/maroke
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