発散から収束のプロセス
その能力を手に入れる具体的な方法は、「発散から収束」のプロセスを習得することです。
例えば子供にプログラミングを教えるとしましょう。
ステップ1
何を伝える?=プログラミングの歴史や可能性、言語の種類、論理的思考、具体的な操作方法など。
まずはたくさん発散する。次に、
ステップ2
誰に伝える?=プログラミングに興味を持ちはじめた小学生と対象を定める。
最後に、
ステップ3
どのように伝える?=とりあえず5分で作成できるゲームアプリをひとつ作ってみる
大胆にカットして伝えることを絞り込む。
このステップを踏むと、相手に届く一点突破する言葉が見えてきます。
聞き手のことを考えて説明してくれる人に、人は安心を覚えます。
ちゃんと自分のことを認識してくれているからです。
だから言葉がすっと入ってきます。
聞く人のために、あえて自分が言いたいことを捨てることができる。
専門的なことほどダイナミックに削る勇気が求められます。
相手が聞きたい言葉に絞る
「もしもの話」で相手から答えを引き出す
仕事をしていて「悔しい」と思ったことはありませんか?
チャンスを活かしきれない……。
何度チャレンジしても上手くいかない……。
同じミスを繰り返してしまう……。
失敗が続いているときほど、人の意識は失敗に向きます。
人間の脳は、意識すると、それにまつわる情報が入ってくるようにできているからです。
これを心理学では「カラーバス効果」といいます。
好きな人ができると無意識にその人を目で追ってしまう。それと同じく、失敗に意識が向くと、失敗にまつわる情報ばかり集めてしまい、だんだん視野が狭くなっていくのです。