子供が「まわりはバカだ」と罵る理由
子どもがほかの子を幼稚だとバカにするのは、自分が勝っていることを大人に認めてもらいたい承認欲求があるからだと考えられます。
私も子どものころ、「まわりはバカだ」と言っていた記憶がありますが、母親は私のことを「変わり者だけれど頭はいい」と評価してくれていましたし、周囲に嫌われることを気にしない人でしたから、むしろ共感してくれて、バカにすることに対して注意することはありませんでした。
ただ、社会的には他人をバカにすることは好ましくはないので「そうだね、あなたはしっかりしているもんね」と認めたうえで、「でも外で言ったら嫌われちゃうから、家の中だけで言おうね」と教えておいたほうが賢明です。
同じ年齢でも、たとえば謎解きゲームが好きな子にとっては、キャラクターを集めるようなゲームは幼稚に思えるでしょうし、落ち着いた色で目立たない服装が好きな子にとっては、派手な色や個性的なデザインの格好をする子は苦手なタイプかもしれません。
どういうところが幼稚に感じるのかを聞いてみて、無理にその子に合わせる必要はないということ、その子は幼稚かもしれないけれど、いろんな人がいるから世の中は楽しいし、成り立つということを伝えるよい機会だと思います。