「バランスの良い食事」のお手本は「給食」

みなさんがよく知っている「バランスの良い食事」のお手本は「学校給食」や「入院中の病院給食」です。

給食を食べる小学生
写真=iStock.com/Milatas
「バランスの良い食事」のお手本は「給食」(※写真はイメージです)

最近は食糧価格の高騰により、本来学校給食で満たすべき栄養素が不足している学校もあるようですが、特定の食品(たとえば野菜ばかり、肉ばかり)に偏ることなく、毎日いろいろな食材や調理法、味付けがなされています。

ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も満たせるよう工夫されています。1日だけではなく1週間単位などで、平均して必要栄養量が足りているかを評価して、献立が立てられています。

「主食+たんぱく源+野菜」を意識する

しかし、お手本のような食事を毎食続けるのはなかなか難しいものです。

そこで、「主食+たんぱく源+野菜」の方程式を意識してみてください。たとえば、「ご飯+焼き魚+ほうれん草のおひたし」「パン+ソーセージ+ミニトマト」と、3つの要素を揃えるだけで、「バランスの良い食事」に近づきます。

カルシウムや鉄など、意識的にとらないと欠乏しがちな栄養素もありますが、乳製品や卵など「いろいろな栄養が含まれている食品」を上手に活用していただくと、栄養の底上げになります。

ただし、栄養が豊富だからといって、牛乳を毎日1ℓも飲むようなことはやめましょう。牛乳には脂質も豊富に含まれます。飲みすぎれば、脂質異常症のリスクが高まります。やはりバランスが重要です。