日本の避難所が劣悪すぎる

4月3日午前7時58分(日本時間午前8時58分)、台湾の東部沖を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生した。震源に近い台湾東部の花蓮県で震度6強の揺れを観測したものの、被災後の行政の動きは迅速だった。元日に発生した能登半島地震の爪痕にいまだ苦しむ日本とは、危機対応力に大きな差があることが浮き彫りになった。

象徴的なのは避難所の開設である。能登半島地震で震度6弱以上を観測した石川県の7市町には、265カ所の指定避難所開設が地域防災計画によって定められていた。しかし、そのうち開設できたのは7割弱で、指定避難所を利用できない住民は近所の集会所などに自主避難せざるをえなかった。指定避難所も中身はお粗末で、段ボールベッドが整備されたのは数週間後。住民は雑魚寝を余儀なくされた。