会議や打ち合わせで「空気を変える一言」

最後にご紹介したいのが、第10位の『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』。

中島崇学『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』(ダイヤモンド社)
中島崇学『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』(ダイヤモンド社)

あなたは会議や打ち合わせが得意なほうですか? もし「苦手かも」「正直、気が重いことがある」なら、本書が心強い味方になってくれるでしょう。

本書の著者、中島崇学氏は、組織を越えて活躍できるリーダーを育成するためにファシリテーション・リーダーシッププログラムを提供してきました。本書ではそんな著者が、会議や打ち合わせで「空気を変えるひと言」を教えてくれます。

例えば緊張しているとき。「緊張しています」と口にすると、不安やおそれ、逃げ、甘えなどがにじみでてしまいがちです。こんなとき、「ピリッとした空気でやる気まんまんです」とポジティブな「ひと言」が言えると、相手との距離が縮まるでしょう。

打ち合わせなどで空気があたたまっていないときには、進行役が発言者を指名するのではなく、「では、バトンタッチ方式で行きましょう。発言した人が、『この人の意見を聞きたい』と思う人を指名してください」と言ってみるのがおすすめです。これなら、指名された側は不思議とうれしく感じ、場があたたまっていくでしょう。

会議や打ち合わせ、雑談などの場で今日から使える「ひと言」が満載の本書。初対面の人との打ち合わせや新プロジェクトが増えるこの時期、読んでおきたい一冊です。

今月も、教え方から時短ノウハウ、ファシリテーション術まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第12位だった『話していると楽しい人 しんどい人』が第11位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

【関連記事】
「ちょっとお時間いいですか」と言ってはいけない…仕事のできる人が職場で使う「スマートな相談」のコツ
幸福度が最も低下するのは「48.3歳」…誰もがハマる"魔の年代"に絶対にやってはいけないこと
「僕の仕事ではありません」と自己正当化に終始する…「指示待ち」の新入社員が腹の底に隠しているホンネ
「最も幸福になれる」年収と労働時間のバランスとは…「幸福の損益分岐点」を研究者たちが徹底調査した結論
なぜ孫正義社長は「すぐ電話をかけてくる」のか…仕事がデキる人がメールより電話を多用する本当の理由