会議や打ち合わせで「空気を変える一言」
最後にご紹介したいのが、第10位の『一流ファシリテーターの 空気を変えるすごいひと言』。
あなたは会議や打ち合わせが得意なほうですか? もし「苦手かも」「正直、気が重いことがある」なら、本書が心強い味方になってくれるでしょう。
本書の著者、中島崇学氏は、組織を越えて活躍できるリーダーを育成するためにファシリテーション・リーダーシッププログラムを提供してきました。本書ではそんな著者が、会議や打ち合わせで「空気を変えるひと言」を教えてくれます。
例えば緊張しているとき。「緊張しています」と口にすると、不安やおそれ、逃げ、甘えなどがにじみでてしまいがちです。こんなとき、「ピリッとした空気でやる気まんまんです」とポジティブな「ひと言」が言えると、相手との距離が縮まるでしょう。
打ち合わせなどで空気があたたまっていないときには、進行役が発言者を指名するのではなく、「では、バトンタッチ方式で行きましょう。発言した人が、『この人の意見を聞きたい』と思う人を指名してください」と言ってみるのがおすすめです。これなら、指名された側は不思議とうれしく感じ、場があたたまっていくでしょう。
会議や打ち合わせ、雑談などの場で今日から使える「ひと言」が満載の本書。初対面の人との打ち合わせや新プロジェクトが増えるこの時期、読んでおきたい一冊です。
今月も、教え方から時短ノウハウ、ファシリテーション術まで、幅広いジャンルの本がランクインしました。また、先月第12位だった『話していると楽しい人 しんどい人』が第11位と、依然として多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。