頭の中の「モヤ様」を書き出して気持ちをスッキリ
第2位は、朝活の第一人者として知られる池田千恵さんの『週末ひとり時間』でした。
あなたは、ひとりで自分と向き合う時間を少しでも確保できていますか?
頭の中は常にスッキリとクリアで、モヤモヤのない状態を維持できていますか?
突然10分の空き時間ができたとき、その時間を無駄にしない自信がありますか?
――これらの質問に「イエス」と言えないなら、ぜひ本書を読んでみてください。
本書は、池田千恵さんが、「週末ひとり時間」を確保してリフレッシュや自分磨きに充てるコツや「週末ひとり時間」におすすめの活動などを教えてくれる一冊です。
「週末ひとり時間」にまず試したいのは「頭の中の『モヤ様』を書き出す」。銀行振込や提出期限の迫っている提案書の作成など、気になっているのに処理できていない「モヤ様」をリストアップする作業です。
たった10分ほどでもいいので、頭の中の「やらなければいけないこと」「なんとなく気になること」を全部書き出してみてください。すると、不思議と気持ちがスッキリするでしょう。書き上げたリストは、平日の間に何度も眺め、終わったものを赤線で消していきます。
「週末ひとり時間」の過ごし方のヒントだけでなく、「週末ひとり時間」を実現する時間術も指南してくれる本書。多忙な現代人が読むと、ほっと心が救われるような気持ちになるでしょう。
今の若手に「背中を見て学べ」スタイルは通用しない
第3位には『新しい教え方の教科書』がランクインしました。
本書の副題は「Z世代の部下を持ったら読む本」。著者の北宏志氏は、人材育成コンサルタントとしてZ世代の若手社員の研修を中心に全国35都道府県で600回以上の登壇実績を持ち、これまでの受講生は1万7000名以上にのぼります。離職率低下の実績も多く、大手企業や各種団体から依頼される研修・セミナーのリピート率は90%を超えるほどです。
そんな著者によると、Z世代の教え方の基本となるのは「丁寧な指導・教育」。かつてのような「背中を見て学べ」スタイルはもはや通用しません。書類作成を任せるならば、「じゃあ、よろしく」ではなく、作成の目的、事前に準備すべきこと、気をつける点などをきちんと伝えておく必要があります。
また、言いづらいことを指摘するシーンでは「あなたの成長のためだから言うね」というキラーフレーズを使いましょう。Z世代は自分を成長させてくれる上司を信頼する傾向にあるため、素直に聞き入れてくれるはずです。
春の読書にぴったりな本書。まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。