いまや離婚経験があることは珍しくない。アラフォー・アラフィフ専門婚活カウンセラーの伊藤友美さんは「むしろ離婚経験のある女性のほうが、婚活がうまくいくことも多い。離婚歴があるからといって、婚活で引け目に感じる必要はまったくない」という――。
「婚活沼」にハマりやすい女性の共通点
婚活沼とは、結婚すると決断しないままずるずると婚活し続け、異性との間に起こる現実に一喜一憂する状況を指す。
婚活沼にハマってしまう理由は人によってさまざまだが、その最たるものが、「私は一生結婚できないかもしれない」「私には結婚は向いていないのかもしれない」と思い込んでしまうことだ。
結婚経験のあるバツイチ婚活女性には、そのようなネガティブな思い込みがない。だからうまくいくことが多い。今回は2人のバツイチ女性の事例を紹介する。
結婚5年目で「サレ妻」になり離婚
H実さんは、11歳になる女の子がいるシングルマザー(46)だ。
H実さんが離婚したのは、8年前。30歳のときに大学時代の同級生と結婚して、夫の地元で暮らし始めた。夫は父親の会社の2代目で、夫婦は夫の両親と同居することになった。
結婚するまで会社勤めをしていたH実さんの目に、夫は世間知らずのお坊ちゃまに見えることもあった。それでも、誠実で優しいところが夫のいいところだと思っていた。
35歳のときに授かった娘が2歳になった頃、夫の浮気が発覚。
夫は「一時の気の迷いだった。離婚はしたくない」と、涙ながらにH実さんに謝罪した。夫の両親にも「一度きりのことなのだから、許してやってほしい」と説得されたが、H実さんはどうしても許すことができなかった。
自分を裏切ることができてしまう夫のことは「好きじゃない」とはっきり思った。H実さんは協議の末、離婚をして、娘を連れて実家のある街に戻った。
地元で再就職をしたH実さんは、それから10年近く、女手ひとりで娘を育ててきた。
娘が小学校高学年になり、ようやく自分のことに目を向ける余裕ができて、ふと「これからの人生をともに生きるパートナーがほしい」と思ったのだという。
こうして婚活を決意したH実さんは、私が運営する結婚相談所を訪れた。