カロリー重視で我慢し続けるダイエットは続かない

でも実際には、後者はトッピングを追加することで栄養バランスが整い、食物繊維と一緒にゆっくり消化していくことで腹持ちもよくなり、次の食事までの空腹具合が変わってきます。

前者のカロリーが低いほうを選んだとしても、途中でお腹が空いてしまい、何か別のものを食べたとしたら、結果としてカロリーは増えてしまいます。もしくは我慢したとしても、「お腹が空いて、我慢するのは辛いな」と、ダイエットへのネガティブな感情が増してしまうのです。

栄養バランスが整えば、代謝が上がり、結果として痩せることにつながります。カロリーばかりを考えて食べていても、結局は痩せないのです。

糖質の量が少ないと便秘や基礎代謝の低下を招く

糖質は、私たちの体や脳にとって、大切なエネルギー源です。

糖質が体内に吸収されると、ブドウ糖という糖に分解されます。そのブドウ糖が不足すると、集中力が低下したり、脳の働きが鈍くなったりします。スタミナ切れを起こしたり、疲れやすくなったり……ということが起きるのです。

糖質制限ダイエットが流行ったように、ダイエットと言えば糖質を減らしがちですが、糖質を適量食べることで満足感、満腹感が得られ、食べすぎを防止できます。

また、糖質を食べることで体温が上がり、代謝がよくなり、「痩せる」ことにつながっていきます。

糖質制限などで糖質を制限してしまうと、一時的には痩せるものの、便秘になる方も。お通じが悪い方は、糖質の量が少ない場合がよくあるのです。また、基礎代謝も下がるので、リバウンドもしやすくなってしまいます。

糖質の重要性はわかっていただけたかと思いますが、とはいえ、むやみやたらに食べると太る原因になってしまうのも確かです。

そこで役立つのが痩せ食トライアングル。1食の中に「糖質」「タンパク質」「食物繊維」をそろえる痩せ食トライアングルのルールに従うことで、糖質の食べすぎを防ぎましょう。

選ぶ糖質は、ご飯やコーンフレーク、オートミールの他、選び方によっては、ダイエットでは敬遠されがちなパンや麺でも大丈夫です。