押さえておきたい「テッパンの歌手・曲」
1970年~80年代生まれの参加者がカラオケで入れる代表的な歌手・曲をリストアップした(図表1)。ここに挙げた歌手は知名度が高いので、マイナー曲でなければ他の曲を選定しても問題ない。これらの曲を知らない場合は、ぜひ聞いて練習してもらえれば幸いだ。ページの都合上ほんの一部の紹介となるため、「なぜこの歌手が入っていないのだ」と思われる方も多数いらっしゃるであろうがご容赦いただきたい。若手の方はぜひ実践の場で訓練していこう。
その他のテクニックとして、早稲田大学・慶應義塾大学に限り校歌や応援歌は意外と活用できる。ゲストと大学が同じ場合、早稲田大学「紺碧の空」、慶應義塾大学「若き血」を入れて、肩を組んで歌えば盛り上がることだろう。他大学出身者が白けるリスクもあるため、場が終盤に差し掛かってゲストと打ち解けてきたタイミングで仕掛けたい。
もし、これらの曲を入れても場が白けてしまった場合には、ひたすら聞く側に回り、相手の歌を褒めちぎろう。自他ともに認める音痴の方が曲を入れた際には、「○○さんが歌うと場がとっても盛り上がりますね!」と言えばよい。
大切なのは「思いやりの心」
今まで自分がカラオケに数百回参加した中で一番記憶に残っているのは、カラオケが苦手な先輩の生存戦略だ。その先輩はカラオケで「自分が最初にいきます!!!」と勢いよく手を挙げたと思いきや、おもむろにカバンからリコーダーを取り出して松任谷由実の「春よ、来い」を吹き始めたのだ! 決してリコーダーがうまかったわけではないが、その場は大熱狂に包まれた。リコーダーを常日頃持ち歩いて、備えているなど、誰も想像できるはずがない。
話を戻すが、カラオケにおいて大切なのは歌がうまいことでも、盛り上げるコールを知っていることでもない。相手にとってつまらない時間とならないように、「全員が知っている曲を入れる」「人の歌をキチンと聞く」という思いやりの心である。自分が歌うことに気を取られすぎず、常に他者への心配りを忘れないように。それさえできれば十分だ。