グルテンが腸の炎症やアレルギーの原因に

実際、いつもの食事をグルテンフリーに変えただけで、副腎疲労の症状が改善する人も少なくありません。

それは、グルテンが腸にとっては炎症やアレルギーをもたらす“毒”だから。

もちろん、毒に対する感受性には個人差があります。「私は小麦にアレルギーがないから大丈夫」という人もいるでしょう。

ただ、本人が気づいていないだけで、グルテン過敏症の人は潜在的に多いものです。自覚症状がなく、消化に何も問題がなくても、集中力の低下、慢性疲労、下痢や便秘、肌荒れ、重いPMS(月経前症候群)や生理不順、不妊症、ぜんそくなど、人によってさまざまな症状が出るということは覚えておきましょう。

実は腸や副腎に良くない「乳製品」

腸の状態を整えるために、もうひとつ注意したい食品が「乳製品」です。

あなたは、毎日ヨーグルトを食べたり、牛乳、バター、チーズがたっぷり入った料理やお菓子をよく口にしていませんか。

これら乳製品に含まれる「カゼイン」というたんぱく質も、腸や副腎にとって有害なもの。アレルギーの原因になり、花粉症やめまい、アトピー性皮膚炎や下痢、便秘などを引き起こす危険性があります。

とくに日本人は、遺伝的に乳糖(ラクトース)を分解する能力が低い「乳糖不耐症」が多いといわれています。

牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロして下痢を起こすというのが典型的な症状ですが、乳糖不耐症だからといって、必ずしも症状が表れるわけではありません。

牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロして下痢を起こす
写真=iStock.com/kitzcorner
牛乳を飲むと、お腹がゴロゴロして下痢を起こす(※写真はイメージです)

自分がそうだとは気づかない人がほとんどなのです。

だからこそ、「私は牛乳飲んでも平気だし」「牛乳大好きだし」と思っている人こそ要注意。