良き理解者に救われた

一方で、良き理解者にも恵まれた。

近くに住んでた二人のママさんには、ものすごく助けてもらいました。子ども同士が同じクラスで、とても仲が良かったので、何かと声をかけてくれたり、話しかけたりしてくれる。フランクなママさんに救われ、気持ちが楽になりました。仲間外れにされて、浮いているような感覚はなかったです。

渡辺さんは、彼女らに自分たちの夫婦役割を詳しく話したことはなかったため、夫が育児を全面的に担っていることを知らなかったはずだという。「ひょっとしたら、不思議に思われたり、興味深く思われていたりしたのかもしれませんが」と振り返った。迎えだけでなく、参観日に出向くのも渡辺さんの役割だった。

幼稚園の担任の先生は、私が来ているのを見ても、普通に接してくれました。奇妙がることなく、不思議がることもありませんでした。

幼稚園への迎えや行事の参加は女性がするものという、アンコンシャスバイアスに基づく思い込みとは無縁な先生に「本当に救われました」という。

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