麺は300グラム前後もある

そして、なんといっても二郎系の特徴はそのボリュームです。

小サイズでも一般的なラーメンの特盛以上に相当する量があり、大サイズでは2杯分以上の量になります。

トッピングの野菜、背脂も好みに合わせて増量でき、チャーシューは厚さ5センチ以上の肉塊がドーンとのってきます。

価格は高くても1000円程度、1日分の食事をまかなえるほどの量なので、コストパフォーマンスはとても高い1杯です。

若者を中心に、豚脂・ごわごわ麺・ニンニクが醸し出すハーモニーのとりこになる人が増え続け、各地で行列を作っています。

ボリュームのあるラーメンですから、1杯に使う材料は、ほかの店より多くなります。小サイズでも麺は300グラム前後になることが普通のようです。

製麺しているか、仕入れているかで、麺のコストは変わります。

仕入の場合、300グラムだと安くても100円前後になるでしょう。

二郎系ラーメンは原価率が高くなりがち

また、チャーシューも高コストです。二郎系のチャーシューは厚切りが標準のため、1杯あたりに使用する肉は100グラム近くになることもあるようです。

肉は部位と仕入先によって価格は異なるものの、安くても80円程度はするでしょう。

国産のブランド豚を使用していれば倍以上の値段になることもあります。

このように、二郎系のラーメンは原価率が高くなりがちで、40%前後になることも多いといわれています。

もちろん、店によって条件はまったく異なりますので、一概にはいえないのですが、原価がかかるラーメンであることは間違いありません。

二郎系ラーメンは原価率が高くなりがち
写真=iStock.com/ahirao_photo
二郎系ラーメンは原価率が高くなりがち(※写真はイメージです)