なぜ暇そうなラーメン屋はつぶれないのだろうか。ラーメン店を経営する石動龍さんは「飲食店の利益を左右するのは原価率と回転数。行列ができる店が儲かっているとは限らない」という――。

※本稿は、石動龍『会計の基本と儲け方はラーメン屋が教えてくれる』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。

「暇そうなラーメン屋」実は儲かっている
写真=iStock.com/kazuhide isoe
「暇そうなラーメン屋」実は儲かっている(※写真はイメージです)

「暇そうなラーメン屋」実は儲かっている

近くにあるラーメン屋さんをいくつか思い浮かべてください。

いつも混んでいるラーメン屋さんもあれば、いつも暇そうなラーメン屋さんもあります。この2店はどちらが儲かっているでしょう?

正解は、「わからない」でした。意地悪な質問ですみません。でも、このような視点を持つことが経営には重要です。

想像してみてください。いつも暇そうなラーメン屋さんはどうしてつぶれないのでしょう?

確かに、客入りが悪く、ぜんぜん儲かっていないパターンもあると思います。

ところが、中には一見すると儲かっていなさそうでも、実はしっかり経営できている店もあるはずです。店の種類別に、コストのバランスを考えてみましょう。

大量の豚骨を煮込んで作る「二郎系」

まず、「二郎系」と呼ばれる、メガ盛りラーメン屋の場合です。

一般的に、二郎系ラーメンのスープは、大量の豚骨、背脂、チャーシュー用の豚肉を煮込んで作ります。

濃い豚の旨味を出すために、長時間煮込んでスープを作る店が多いようです。使う材料の量が旨味に直結するため、豚骨も背脂も大量に使用します。

店によって煮込み時間は異なりますが、8時間以上煮ることも珍しくありません。

麺もオリジナリティあふれています。二郎といえば、強力粉を使ったごわごわの平打ち麺がシンボルです。

本家のラーメン二郎では、基本的に自家製麺を行っているそうです。直系でないインスパイアの類似店は、自家製麺を行っているところも、製麺所から仕入れているところもあり、さまざまです。