自己肯定感が低いからこそ向上心が生まれる
最近、「自己肯定感を高めよう」みたいな風潮がありますよね。
でも僕は、「自己肯定感は高くなくていい」派です。
僕は元々、コンプレックスだらけの人間です。でも、だからこそ努力ができていると思います。
自分に自信がないから「デザイン力を高めたい」とか「もっとすごい仕事がしたい」という、向上心が生まれているんです。
コンプレックスは、僕にとって「モチベーションの素」。
僕は、野尻や南みたいにありのままの自分に満足できるタイプではないからこそ、「楽しい」と思える仕事ができているってこと。
逆に、自己肯定感の高い野尻や南は、悩みがないから向上心があまりないんだと思います。
人には得意・不得意があって、多くの人は「できないこと」のほうが多いと思います。だから「自己肯定感が低い」ことを悩んで自信をなくすって、本末転倒です。
自信がないゆえに努力ができて、少しずつ結果が出て、自信がついていくんだから、『自信をつける方法』みたいな本を読むのがミス!
僕の原動力は、100%“負”の感情です。嫉妬とか、失敗とか、悔しさとか。
感情の起伏があるから、今の僕ができあがっている。そう思えば、自己肯定感の低さもコンプレックスも、恥じるものではありません。
自分が持っているものでどう戦えるか、考えるほうがいい
以前Instagramでお悩み募集をしたとき、この「コンプレックス」についての質問もたくさんもらいました。
自分の頭がよかったら、運動ができたら、面白かったら、もっと人生上手くいったんだろうな……。
僕自身もコンプレックスがあるから、その気持ちすごく分かります。
もちろん、人それぞれの事情があるし、一概には言えないけれど、僕は「自分の持ってるカードで勝負しようよ!」と思います。
欠点を気にするのではなく「自分の持ってるもので戦おう」っていうマインドで生きているんです。
たとえば、この世の中、たしかに顔のかわいさで得する局面もあるのかもしれません。
でも、顔面をどうこうする前にもっとできることがあるはず。むしろ「顔に自信がない」を言い訳にしていること自体がナンセンスで、その人の魅力を減らしてしまっているんじゃないかと思うんです。
現状を嘆いている時間はもったいない! その負の感情を燃料に、まずは自分の強みだと思う部分を磨くとか、好きなことを思いっきりやるとか、別のところを強化してみるといいんじゃないかな。