特徴がわかってくると、気になる行動の見え方も変わる

一方で愛着の問題をもつこどもは、感情の問題があるため無視をすると余計に「こっちを向いてほしい」という気持ちが高まり、アピール行動が大きくなります。

すると、困った行動が増えたり、無視された人の言うことを聞かなくなったりしてしまいます。無視することでは関係性をつくれないからです。

米澤好史『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』(フォレスト出版)
米澤好史『発達障害? グレーゾーン? こどもへの接し方に悩んだら読む本』(フォレスト出版)

ASDのこどもたちは、無視されたことをどうとらえるかで反応は変わります。

そもそも自分の行動を、他の人がどうとらえるかについてあまり興味がないので、結果として効果がないことが多くなります。

わが子のこととなると、客観的に観察して判断するのは簡単ではないかもしれません。それでも、それぞれの特徴の違いを知っておくと、むやみに心配する必要はなくなります。

こどもたちの“特徴”を見分ける際にチェックするといいポイントを図表1にまとめましたので、日常生活のなかでお子さんがどんな反応をしているか、観察してみてください。

お子さんの特徴がわかってくると、気になる行動の見え方もまた、変わってくると思います。

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