歳を重ねても元気でいるには、どんな食事を心がけるべきか。プロスキーヤーで冒険家の三浦雄一郎さんは「90歳を過ぎても山岳スキーを続けていたぼくの父は、ある段階から体力の衰えを感じ、高齢者に不足しがちなたんぱく質やミネラル、植物脂肪、カルシウム、乳酸菌を補う『スペシャルドリンク』を作るようになった。朝食の後に大きなグラスで一杯、昼にのこりを一杯飲み続けていたら、だんだん体力がついてきて、山に登っても元気になった」という――。(第3回/全5回)

※本稿は、三浦雄一郎『90歳、それでもぼくは挑戦する。』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

飲み物を注ぐイメージ
写真=iStock.com/Elena Medoks
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中高年の健康の源をつくる3つの要素

ぼくは食事で基本的に苦手なもの、嫌いなものはなく、なんでもおいしく食べられるほうです。

しいていえば、できるだけ「体にいいもの」を食べる。パンはできるだけ全粒粉、ごはんなら四分づき、五分づき、できれば玄米。

白いパンや白米ではなく、なるべく精白していない自然に近いものを食べるようにしています。添加物にも注意しています。インスタントラーメンにも手を出しませんね。

日本は味噌や納豆などの発酵食品や、海藻類も含めて、健康食に恵まれた国です。それがある意味、世界の長寿国のひとつである理由だと思います。

若いころは何を食べてもよかったし、よく飲みすぎ、食べすぎ……、まあ、いまもときどきやっていますけどね。

「60歳を過ぎたら、腹八分目よりも腹七分目がいい」なんて医者の先生はいいますが、ぼくは腹七分目どころか、ときどき腹十二分目まで食べて、「しまった!」なんてやってます。

もちろん、食べ方に気をつけるだけではダメで、とくに中高年の健康の源は食事、運動、睡眠の3点セットだというのを忘れないこと。これにプラスして「目標」の、計4点セットです。

日本人は勤勉すぎて、標準体重だの、検査結果の標準値だのを気にして、これに合わせようとしすぎる傾向があるようです。

ところが、これがかえって高齢者の栄養失調を招く原因になったりもします。

その結果、骨がもろくなったり、筋肉が弱くなったりすることも。標準体重になろうが、やせようが、元気とやる気がなくなったら何も意味はない。やはり、人生は元気モリモリ、やる気に満ちていないといけません。