仕事が早い人は何をしているか。社員の週休3日・リモートワーク・複業を実現しながら800社以上の働き方改革を支援する、クロスリバー代表の越川慎司さんは「日常の仕事で大きなウエイトを占める資料作成・メールなどの処理スピードを高められれば、仕事全体のスピードが早くなる。例えば、メールの件名を途中変更するのは該当メールを探し出すのに時間がかかってしまうからNGだ。どの案件についてのメールなのか一目でわかるように『顧客名』や『プロジェクト名』にするといい」という――。
※本稿は、越川慎司『仕事は初速が9割』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
成果を出し続けている人は、作業20%の段階で確認をとっている
本稿では、日常の仕事で大きなウエイトを占める作業について、初速を上げるためのポイントやコツを紹介します。
日常の作業には、自分では気づかなかったところに、仕事が遅くなる原因が隠れていますから、その作業に慣れていればいるほど、根本的な原因を見過ごしがちです。
これまでの仕事の進め方の、どこに問題があるのか?
日頃の働き方を、改めて見つめ直してみることが大切です。
資料作成テクニック1 一気に最後まで作ってはいけない
提案書や報告書など、仕事で作成する資料にはたくさんの種類がありますが、すべての資料作りに共通する大事なポイントは、「作業興奮を適度に抑えること」です。
勢いに乗って最後まで仕上げてしまうと、次のような問題が後から追いかけてきます。
①「情報が不足しているのでは?」と不安になる
②「この内容で大丈夫か?」と自信が持てなくなる
③上司から修正指示が出ると、作業時間が増える
②「この内容で大丈夫か?」と自信が持てなくなる
③上司から修正指示が出ると、作業時間が増える
こうした不安や作業時間の圧迫が、作業の手を止めさせることになり、初速が遅くなる原因を作り出しています。
成果を出し続けている人は、進捗状況が20%くらいの段階で、提出先に「こんな感じで進めていますが、何か修正すべき問題点はありますか?」と確認をとっています。