「売れ残り品の詰め合わせ」から変わり始めた

それでも福袋という商法はある程度消費者に好評を博し、売れ行きも悪くはなかったのでしょう。2000年ごろにはどの衣料品店・ファッションブランドもすっかり福袋を販売するようになっていました。

2000年といえば、そごうの経営破綻やダイエーの凋落ぶりの顕在化、マイカルの経営悪化が如実となり経営破綻直前(2001年経営破綻)という不況感が増していた時期です。そのためアパレル業界では売上高不振が顕著になり始めていましたし、消費者はより一層の「お得感」を求める心理状態に陥っていました。実際、婦人服の売り上げは90年代後半以降右肩下がりの状態が続いています。

そのため、福袋という商材が供給側からも消費者側からも注目を集めたのではないかと思います。注目を集めるようになった福袋はさらなるお得感を提供するために、従来の「売れ残り品の詰め合わせ」というものから変貌し始めます。