元気なうちに「向いている施設」を考えておいたほうがいい
もちろん前出のA氏やB氏のように、「親のためによかれと思って選んだ施設」が蓋を開けてみれば本人に窮屈な思いをさせてしまう。ということもあるかもしれない。
元気なうちに、自分自身を見つめ、どういうホームが本当の意味で自分に適しているのか、よく考えておくのが重要だ。
2年後の2025年には800万人とされる団塊の世代全員が後期高齢者となる。この世代は、戦後の高度成長期やバブル景気を経験し、日本経済を支えてきた。趣味嗜好が多様化し始めたのもこの世代だ。そうした多様なニーズに応えようとする老人ホームも増えている。介護の助けが必要になる前に、将来世話になるかもしれない老人ホームについての知識を高めておきたいものである。