年1000万円以上を支払ってでも雇いたい

③経営者のあなた

私自身も経営者ですが、GPT-4が登場した約5カ月前から、本書で紹介するノウハウを実行しています。この短期間で、私自身と私の組織の生産性は一気に2倍以上になりました。経営判断など、日々あらゆるタスクをこなす必要がある経営者の人は、ChatGPTを使いこなすことで、自身と組織の生産性が1.5倍から2倍になることは間違いありません。

さらに、経営する企業に所属する社員全員が、本書の内容を実行することができれば、組織全体の生産性も圧倒的に上がります。社員全員が、自分がしている仕事の目的と目標を立て、達成するために必要な問題を的確に分析し、最短距離で目的達成に突き進むようになるのです。そんな企業になれば、業績はあっという間に上がります。経営者のみなさん自身が抱えるストレスも減っていくことでしょう。

ちなみに、本書で紹介するスキルがすべて身に付いていて、実践できている人がいれば、私は年1000万円以上を支払ってでも雇います。なぜなら、それができる人がいれば、会社全体の効率が上がるからです。年商10億円の企業だとしたら、業務効率が10%向上すれば、年商は利益ベースで1億円上がることを見込めます。つまり、経営者のみなさんや社員が本書のスキルを身に付け、実践することは会社の利益向上に直結します。そして、自身や社員の年収アップにもつながっていくのです。

キーエンス流の分析手法を再現

情報の中には「顧客の感動の度合い」や「プロジェクトの進捗度」など、数値として判断しづらいものもあります。しかし、キーエンスでは何事も「まず数字で表現しなさい」と言われてきました。具体的に数値化しないことには、分析が抽象的になってしまいます。

いくつかの方法があります。まずは、数値化するための手法をChatGPTにストレートに聞いてみましょう。次の「図表1」では顧客満足度について聞きました。これを「プロジェクトの進捗度」などに置き換えても、具体的な手法を提案してくれます。