【STEP1】力を入れずにまっすぐ立ってください。
【STEP2】次に、上から糸で吊られていく意識で、グーっと体を10秒かけて、自分が感じる限界のちょっと先をイメージしながら伸ばしていってください。このときにつられて肩やかかとを上げないように注意してください。
【STEP3】最後に力を抜いて終わりです。
【STEP2】次に、上から糸で吊られていく意識で、グーっと体を10秒かけて、自分が感じる限界のちょっと先をイメージしながら伸ばしていってください。このときにつられて肩やかかとを上げないように注意してください。
【STEP3】最後に力を抜いて終わりです。
この姿勢ができるようになれば、長年の習慣によってゆがみ、縮んだ体を瞬時に、骨や筋肉をあるべき位置に戻し、本来の柔らかさを取り戻すことができます。
ストレッチに時間を割くのは無駄である
人生100年時代と言われますが、厚生労働省の資料によると、男性の平均寿命は現在81歳、女性が87歳です。
私は65歳ですが、年換算で残り16年、月では192カ月。週では834週です。こう考えると、生きてきた時間よりも残された時間の方が当然短く、そして過ぎていく時間は日を追うごとに貴重になっていきます。
巷ではさまざまな柔軟法やストレッチ法が紹介されています。ですが、私から見ると、とにかくやることが多すぎる気がします。
あっちを伸ばして、今度はこっちを伸ばし、そっちを広げて、今度は曲げて……。
元気な体になって快適な毎日を送ることが目標のはずなのに、元気になるための道のりがあまりにも長くて、これでは本末転倒ではないかという気がしてなりません。
私が考える柔軟とは、立つだけでカラダがほぐれ、歩くたびにカラダがほぐれ、といった、人がとる一つひとつの動作を工夫さえすれば、充分に柔軟に相当する効果が得られるというものです。
立つ以外の方法については拙著『10秒でほぐす』に譲りますが、普段から理にかなった姿勢、動作で生活をすれば、体の負担は最小限になり、ストレッチもする必要がなくなるはずです。
わざわざストレッチや柔軟のためにあなたの貴重な時間を割くのではなく、普段の生活のなかで体の使い方を意識し、スキマ時間に10秒でできるナチュラルポジションを活用しながら全身をリセットして、大切な時間をご自身がやりたいことのために使ってください。