腰痛の原因になる「回内」とは何か
突然ですが、足指を足の裏側にグッと折りまげて、バレリーナのように立ってみてください。おそらく、ほとんどの人が立てないのではないでしょうか?
「足指で立つなんて、特殊な訓練をしないとできない」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。理由は単純明快です。人間は本来、足指を足の裏側に折りまげて、バレリーナのように立つことができるからです。ですが、日常のクセがその足を変えてしまいます。
現代人は、舗装された平らなところを急ぎ足で歩きます。そのため、足指が突っかかってつまずかないように、足指が上に反った状態である「浮き指」にして歩く人が増えているのです。その一方で、岩場のような場所を歩くことは減り、地面を足指で「つかむ」ということがなくなっています。そしていつの間にか「浮き指」になり、足指をまげることができなくなってしまうのです。
その「浮き指」が与える悪影響の一つが、腰痛です。
2010年に行われた厚生労働省の調査によると、日本にいる腰痛持ちの人口は約2800万人にものぼるとされています。
そのうちの多くの人が、腰とお尻の周辺の痛みに悩まされているようです。骨格でいうと、骨盤で仙骨と腸骨をつなぐ関節、仙腸関節のあたりを指します。仙腸関節の役割は、簡単にいえば、上半身と両足をつなぎ、支えること。肘や膝のように大きな動きはしませんが、非常に繊細な器官で、わずかに圧迫されるだけでも痛みが生じます。この痛みに、多くの人が悩まされているのです。
仙腸関節の痛みを病院で訴えると、よく湿布やコルセットをすすめられます。
湿布は炎症を抑える作用があるので、腰の痛みは和らぎます。
コルセットは腰の動きを制限させるものです。ただし、動きの制限によって、たとえば下に落ちているものを拾うといったことが困難になります。長期的にコルセットをつけていると、体が硬くなってしまうのも難点です。
これら湿布やコルセットは、腰痛を根本的に改善するものではありません。つまり、痛みをとるためには、そもそもの仙腸関節の圧迫をなくす必要があるのです。
ここから先は有料会員限定です。
登録すると今すぐ全文と関連記事が読めます。
- 広告最小化で快適な閲覧
- 雑誌『プレジデント』が最新号から読み放題
- ビジネスに役立つ学びの動画が見放題
- 会員限定オンラインイベント

