貧富の差が広がる産業革命期、守銭奴スクルージの｢孤独｣――『まんがで読破 クリスマス・キャロル』その1 ｢コミック『まんがで読破 クリスマス･キャロル』｣

物語の舞台は19世紀のイギリス・ロンドン。主人公は、欲深く利己的、人間嫌いの老商人・スクルージです。彼のもとに、かつての相棒マーレイの亡霊が現れ、「守銭奴の末路は悲惨だよ。明日の午前1時に3人の精霊が現れる。お前に残された最後の希望だ」と、不気味な予言をします。そして、クリスマス・イブの夜、スクルージの前に「過去」「現在」「未来」をつかさどる3人の精霊たちが現れます。彼らとの邂逅によって、目覚めていくスクルージの心の旅を描く、世界で最も愛されているクリスマスの物語をまんが化しました。

本書の解説は、今月から全国公演が始まったミュージカル『クリスマス・キャロル』で、3人の精霊をイメージした役を一人三役で演じている俳優、杉本彩さん。「人が幸せになるために一番大切なものは何かということを、気づかせてくれる物語」と魅力を語ります。

累計400万部をたたき出した名著の漫画化シリーズ「まんがで読破」は、装い新たに、Gakkenから新創刊。『資本論』『こころ』など、生きづらい時代のこたえがきっと見つかる最強名著のまんが化作品を続々発売！